麦類の赤かび病を発生させる病原菌には、人や家畜に中毒症状を引き起こすかび毒等(デオキシニバレノール:DON等)を産生するものがあり、農産物検査規格では、食用麦の赤かび粒の混入限度は全麦種で0.0%以下となっています。赤かび病の発生した麦は商品価値がなくなるので、麦類赤かび病の防除を必ず実施しましょう。
今年の出穂期は昨年同様、平年よりもやや早まることが予想されています。
◎ (参考) 農業試験場(宇都宮市)での出穂予測 3月22日現在 |
麦 種
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今後の気象経過による出穂予測日 |
平年の出穂日
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出穂から開花
までの日数 |
平年並 |
平年より1℃高い |
ミカモゴールデン(二条大麦) |
4/14 |
4/11 |
4/17 |
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シュンライ(六条大麦) |
4/19 |
4/14 |
4/19 |
5〜7日 |
農林61号(小麦) |
4/27 |
4/23 |
4/29 |
5〜8日 |
◎ 防除対策
・麦の生育状況を良く観察し、適期を逃さない防除が重要
・六条大麦や追肥をした小麦(タマイズミ等)は、2回防除が基本
(薬剤耐性菌の発生を予防するため異なるグループの薬剤を使用する) |
麦 種
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防除適期
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多発のおそれがある場合
(不稔粒発生や登熟期に曇りや降雨が多い) |
二条大麦 |
穂揃い期7〜10日後 |
1回目の7〜10日後に2回目散布 |
六条大麦 |
開花始めと1回目の10日後の2回散布 |
3回目散布 |
小 麦 |
開花始めと1回目の10〜20日後の2回散布 |
3回目散布 |
表 麦類赤かび病に登録のある主な薬剤(平成22年3月25日現在) |
グループ名 |
薬剤名 |
作物名 |
希釈倍数
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使用時期
収穫前日数/使用回数 |
ベンゾイミダゾール系 |
トップジンM水和剤
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麦類(小麦を除く) |
1,000〜1,500倍 |
30日前まで/3回以内(*1) |
小麦 |
1,000〜1,500倍 |
14日前まで/3回以内(*2) |
EBI剤
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シルバキュアフロアブル |
大麦 |
2,000倍 |
14日前まで/2回以内 |
小麦 |
2,000倍 |
7日前まで/2回以内 |
チルト乳剤25
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大麦 |
1,000〜2,000倍 |
21日前まで/1回 |
小麦 |
1,000〜2,000倍 |
3日前まで/3回以内 |
ワークアップフロアブル |
小麦 |
2,000倍 |
14日前まで/2回以内 |
ストロビルリン系 |
ストロビーフロアブル |
麦類(小麦を除く) |
2,000〜3,000倍 |
14日前まで/3回以内 |
<無人ヘリコプターによる散布の登録がある薬剤> |
グループ名 |
薬剤名 |
作物名 |
希釈倍数
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使用時期
収穫前日数/使用回数 |
ベンゾイミダゾール系 |
トップジンMゾル
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麦類(小麦を除く) |
8倍 |
21日前まで/3回以内(*1) |
小麦 |
8倍 |
14日前まで/3回以内(*2) |
EBI剤
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チルト乳剤25
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大麦 |
8倍 |
21日前まで/1回 |
小麦 |
8倍 |
7日前まで/3回以内 |
注) *1:出穂期以降は1回以内 *2:出穂期以降は2回以内
・収穫前日数、無人ヘリでの使用農薬に留意して使用薬剤を選定する。
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詳しくは、農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。当センター携帯サイト(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/keitai.htm)もご利用ください。
п@028−626−3086 |
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