3 トマト コナジラミ類 |
(1)発生予想 |
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発生量:平年並 |
(2)根 拠 |
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現在の発生量はやや少ない。(−〜±) |
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向こう1か月の平均気温は高い見込みで、増殖に適している。(+) |
(3)対 策 |
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ほ場周辺の除草を徹底する。 |
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育苗期または定植時にベストガード粒剤、スタークル粒剤(アルバリン粒剤)を使用する。 |
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発生初期に、サンクリスタル乳剤、チェス顆粒水和剤等を散布する。 |
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葉裏に寄生した幼虫や蛹を除去するため、生育に応じて葉かきを実施する。 |
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施設内や施設周辺に黄色粘着板を設置し、コナジラミ類を捕殺する。 |
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タバココナジラミはトマト黄化葉巻ウイルスを媒介するので、施設の開口部に目合0.4mm以下の防虫ネットを張り侵入を防ぐ。光反射シートや近紫外線カットフィルムも効果がある。 |
(4)備 考 |
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粒剤、近紫外線カットフィルムは、マルハナバチに影響があるので注意する。 |
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ベストガード粒剤は、育苗培土混和、育苗期の株元処理及び定植時の土壌混和は合計1回以内なので注意する。 |
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サンクリスタル乳剤は、高温時には薬害が出やすいので使用を避ける。 |
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「特殊報第1号 ToCVによるトマトの病害について」を発表した。 |
秋冬期の病害虫防除対策 |
○イネ縞葉枯病、イネ黄萎病 |
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再生稲での発生は次年度の伝染源になるので、早めに秋耕を行う。 |
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イネ縞葉枯病を媒介するヒメトビウンカ、イネ黄萎病を媒介するツマグロヨコバイは畦畔等の雑草地で越冬するため、ほ場周辺の除草を徹底する。 |
○麦類種子伝染性病害(斑葉病、裸黒穂病等) |
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トリフミン水和剤、ベンレートT水和剤20等で種子消毒を行う。 |
○コムギ縞萎縮病 |
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農林61号、タマイズミは罹病しやすいため、イワイノダイチや六条大麦に作付転換を行う。 |
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土壌感染を防止するため、作業順序に気を配り、作業機の洗浄に心がける。 |
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排水対策を行う。特に湿田および基盤整備を行ったほ場では、暗きょ等の積極的な対策を行う。 |
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早播きすると発生しやすいので、発生が予想されるほ場に作付する場合、は種適期の晩限までは種を遅らせ、播種量をやや多めにする。
地域別のは種適期
県北部:10月26日〜11月4日
県中部:11月3日〜12日
県南部:11月6日〜15日 |
○なし黒星病 |
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病原菌は、芽や落葉で越冬し翌年の発生源となるので、収穫終了後は徒長枝の先端までまんべんなく薬液がかかるよう丁寧に薬剤散布を行い、園内外の落葉を集めて適切に処分する。防除の際は周辺へ飛散(ドリフト)しないよう十分注意する。 |