植物防疫ニュース(速報 No.5) 平成22年7月7日
栃木県農業環境指導センター
県中北部でイネドロオイムシ幼虫による被害が拡大しています!
 7月上旬調査では、イネドロオイムシ幼虫の発生株率は平年より多い状況です(表1)。なかでも、県中北部では多く、広範囲で発生しており(図1)、山沿いでは多発ほ場も見られます。
 本年発生した幼虫は今後成虫になり越冬場所へ向かいますが、来年以降、本田に飛来する成虫が増加し、さらにイネドロオイムシの発生量、発生地域が拡大することが懸念されます。

 
表1 イネドロオイムシ幼虫 の発生状況(7月上旬)





 
  
 
発生株率(%)
本年 平 年 発生概評
県全体 2.0 0.7  多い
県北部 3.5 1.1  多い
県中部 1.8 0.7  多い
県南部 0.0 0.0 平年並
 ※78ほ場、300株調査
 ※平年値:平成12年〜21年の平均値
  ※被害葉のみで幼虫が見られない場合は含まず
図2 幼虫による被害
  図1 イネドロオイムシ幼虫の発生状況
来年度の防除対策
○イネドロオイムシ成虫は草むらや山すその枯れ葉などにもぐって越冬し、5月下旬に本田への侵入を開始するため、今年多発したほ場、常発地では来年度はイネドロオイムシに適用のある箱施用剤を使用する。
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
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