4 防除対策 |
(1)発病した果そう基部、葉、果実は二次伝染源になるため、見つけ次第ほ場外に持 |
ち出し、土中に埋める等適正に処分する。 |
(2)幸水は果実肥大後期の7月上旬から黒星病の感受性が高くなるので、降雨が頻繁 |
で果実での発生が予想される場合には、わずかの晴れ間、または小雨でも薬剤散布 |
を実施する。 |
(3)現在、葉に発病が多いほ場では、治療効果の期待できるストロビードライフロア |
ブル、ベルクートフロアブル等を6月下旬から7月中旬に追加して散布する(表1)。 |
(4)黒星病は感染後、発病までに15日程度の潜伏期間があるため、現在発病した葉 |
や果実が見つからなくても、常になしを観察し、発生があった場合は初期防除を速 |
やかに行う。 |
表1 なし黒星病に登録のある主な防除薬剤(6月下旬〜7月中旬) |
薬 剤 名 |
希 釈 倍 数 |
使用時期/使用回数 |
ストロビードライフロアブル |
3,000倍 |
収穫前日まで/3回以内 |
ナリアWDG |
2,000倍 |
収穫前日まで/3回以内 |
ベルクートフロアブル |
1,500倍 |
収穫14日前まで/4回以内 |
オキシラン水和剤 |
500〜600倍 |
収穫3日前まで/9回以内 |
キノンドーフロアブル |
1,000倍 |
収穫3日前まで/9回以内 |
注1)オキシラン水和剤とキノンドーフロアブルは有効成分として有機銅を含むため両 |
薬剤の使用回数はあわせて9回以内とする。 |
注2)薬剤散布に当たっては周囲への飛散(ドリフト)に十分注意する。 |
注3)平成22年6月23日現在の農林水産消費安全技術センターの農薬登録情報に基づい て作成している。 |
詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。 |
TEL028−626−3086 |
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ |