植物防疫ニュース(速報 No.10)
 
平成23年8月17日
栃木県農業環境指導センター

 
大豆におけるハスモンヨトウの動向に注意しましょう!
今年は平年よりハスモンヨトウの発生が早い傾向です。
 ハスモンヨトウ成虫は、県内6地点のフェロモントラップの大半の地点において、平年より早い7月下旬頃に多数誘殺されています(植物防疫ニュース速報No.7参照)。
 8月15〜16日の大豆ほ場における見取り調査(県内15地点平均)では、ハスモンヨトウの発生ほ場率は平年より高く(47%、平年17%)、県南から県北まで若齢〜中齢幼虫の発生が見受けられます(図1、写真1〜4)。
 今後の平均気温は高く降水量は平年並と予想され、発生の阻害要因が小さいため、今後増加する懸念があります。下記のとおり、早期に適切な防除を行うとともに、今後の発生の動向に十分留意しましょう。


図1 ハスモンヨトウの地点別発生状況

写真1 ふ化直後幼虫

写真2 若齢幼虫の集団

写真4 中齢幼虫
 


写真3 白変葉

 

 
防除対策   



 
幼虫が集団でいるうちに、葉ごと摘み取り処分する。


 
幼虫の齢期が進むと防除効果が低下するので、若齢幼虫が集団でいるうちに下記を参考に薬剤防除する。薬剤抵抗性の発達を防止するため、同一系統の薬剤は連用しない。

 
 
 大豆のハスモンヨトウに登録のある主な薬剤(平成23年8月16日現在
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012