植物防疫ニュース(速報 No.11)
 
平成23年9月13日
栃木県農業環境指導センター

 
大豆で再びハスモンヨトウ幼虫の発生が始まっています!
吸実性カメムシ類、紫斑病の発生も懸念されます。
 大豆ほ場における前回の見取り調査(8月中旬)では、ハスモンヨトウの発生ほ場率は平年より高い状況でした(植物防疫ニュース速報No.10参照)。9月5〜7日の調査でも、ハスモンヨトウの発生ほ場率(県内15地点平均)は依然として平年より高く(表1、図1)、特に若齢幼虫(写真1)は半分以上のほ場で発生しており、今後もハスモンヨトウ幼虫による加害が懸念されます。
 また、吸実性カメムシ類(写真2 (1)〜(3))の発生ほ場率もやや高く(成虫:27%、平年15%)注意が必要です。開花期以降の天候不順から子実の紫斑病(写真3)の発生も懸念されます。適切な時期に防除を行いましょう。

図1 ハスモンヨトウ地点別発生状況
(9月上旬)

 
写真1 若齢幼虫

 

 

(1)ホソヘリカメムシ

(2)イチモンジカメムシ

(3)アオクサカメムシ

写真3 紫斑病
     (子実)

 
写真2 吸実性カメムシ類
 
 大豆の病害虫に登録のある主な薬剤(平成23年9月9日現在

詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
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