植物防疫ニュース(速報 No.6)
 
平成23年7月21日
栃木県農業環境指導センター
県中北部でフタオビコヤガ幼虫の発生が多く、
今後、被害(葉の食害)の拡大が懸念されます!
 7月中旬の本田すくい取り調査では、フタオビコヤガ幼虫(第2世代)の発生頭数は平年よりやや多い状況です(表1)。特に、県中北部の早植水稲で多く、広範囲に発生しています(図1)。
 さらに今後、多肥で過繁茂のほ場、普通植水稲、飼料イネ等では、第3世代幼虫の発生が増えるおそれがあります。
 老齢幼虫になると、食害も急に増えるため注意が必要です。
図1 フタオビコヤガ幼虫の地点別発生状況
表1 フタオビコヤガ幼虫の発生状況
            (7月中旬)  
図2 フタオビコヤガ幼虫
防除対策
○本田における対策
 ・ 発生・食害状況を確認し、発生初期に薬剤防除(表2)を行いましょう
○常発地における次年度以降の対策
 ・ フタオビコヤガに適用のある箱施用剤を使用しましょう

 表2 フタオビコヤガに登録のある主な薬剤(平成23年7月19日現在
薬 剤 名 希釈倍数又は使用量 使用時期/使用回数
トレボン粉剤DL 3s/10a 収穫 7日前まで/3回以内
MR.ジョーカーEW 2000倍 収穫14日前まで/2回以内
スミチオン乳剤 2000〜4000倍 収穫21日前まで/2回以内
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012