葉いもちによる被害(ずり込み症状)
穂いもちによる被害
急性型病斑
形 : 楕円形
色 : 暗褐色
伝染力:強
停止型病斑
形 : 紡錘形
色 : 褐色
伝染力:中
褐点型病斑
形 : 点
色 : 褐色
伝染力:弱
穂首いもち
枝梗いもち
山間部や早生品種では、穂いもちの発生がやや早くなる。
①調査時期・場所
時期:6月上旬〜初発生確認まで、7〜10日間隔
場所:水田畦畔沿い
②調査方法
畦畔沿い(100m程度)をゆっくり歩きながら、2〜3列の株について、上から2〜3枚目の葉を中心に観察する。
(イ)初発生確認後の調査
①調査時期・場所
時期:初発生確認〜梅雨明けまで、7日間隔
場所:水田内で発生しているところを中心に
②調査方法
発生がみられるところを中心に50株を選び、病斑の種類、上から2〜3枚目の葉の発病の有無を調査する。
①調査時期
出穂7〜10日前から出穂期まで1回
②調査方法
1カ所に当たり25株で2カ所、、計50株について、上位2葉の発病の有無を調査する。
(ア)予防防除
○葉いもち
中山間〜山間地等の常発地では、育苗箱施用剤または水面施用剤による予防防除の効果が高いので、これらを使用したうえで、調査結果の診断を行うとよい。
○穂いもち
水面施用剤使用する。
(イ)耕種的防除
○健全な種子を使用し、塩水選と種子消毒を必ず行う。
○補植用置き苗が発生源となる場合が多いので、これらの処分を徹底する。
○窒素肥料が多いと発病が助長されるため、窒素肥料の施用量を守る。
○冷水の入るところでは発病しやすいので、水温を高める工夫をする。