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TEL. 0857-53-1345

〒680-1142 鳥取市橋本260

イネ・いもち病imochi

イネ・いもち病

被害

葉いもち

葉いもちによる被害(ずり込み症状)

穂いもち

穂いもちによる被害

発生生態

ア.病徴

○葉いもちの病斑
急性型病斑

急性型病斑
形 : 楕円形
色 : 暗褐色
伝染力:強

停止型病斑

停止型病斑
形 : 紡錘形
色 : 褐色
伝染力:中

急性型病斑

褐点型病斑
形 : 点
色 : 褐色
伝染力:弱

○穂いもち   
穂首いもち

穂首いもち

枝梗いもち

枝梗いもち

イ.発生消長

いもちの発生

山間部や早生品種では、穂いもちの発生がやや早くなる。

ウ.伝染経路と発生しやすい条件

いもちの伝染経路

発生予察方法

ア.葉いもちの調査法

(ア)初発生確認調査
葉いもちの調査法

①調査時期・場所
時期:6月上旬〜初発生確認まで、7〜10日間隔
場所:水田畦畔沿い
②調査方法
畦畔沿い(100m程度)をゆっくり歩きながら、2〜3列の株について、上から2〜3枚目の葉を中心に観察する。

(イ)初発生確認後の調査
①調査時期・場所
時期:初発生確認〜梅雨明けまで、7日間隔
場所:水田内で発生しているところを中心に
②調査方法
発生がみられるところを中心に50株を選び、病斑の種類、上から2〜3枚目の葉の発病の有無を調査する。

葉いもちの調査ポイント

イ.穂いもちのための調査法

①調査時期
出穂7〜10日前から出穂期まで1回
②調査方法
1カ所に当たり25株で2カ所、、計50株について、上位2葉の発病の有無を調査する。

調査結果の診断と防除

ア.葉いもち防除の診断

葉いもち防除の診断          
            

イ.穂いもち防除の診断

(ア)出穂直前の防除は必ず行う。
(イ)穂揃い期防除の診断

穂いもちの調査ポイント

防除方法

ア.発生調査に基づく防除法

○葉いもち…防除が必要と診断されたら、直ちに登録薬剤により防除を行う。出穂前に上位葉が発病すると、穂いもちへの移行につながるので、とくに出穂前には注意が必要。
○穂いもち…出穂直前の防除は、必須となる。調査結果の診断により穂揃い期防除が必要と診断されたら、追加防除を行う。

穂いもちの防除ポイント
   

イ.予防防除及び耕種的防除

(ア)予防防除
○葉いもち
中山間〜山間地等の常発地では、育苗箱施用剤または水面施用剤による予防防除の効果が高いので、これらを使用したうえで、調査結果の診断を行うとよい。
○穂いもち
水面施用剤使用する。

(イ)耕種的防除
○健全な種子を使用し、塩水選と種子消毒を必ず行う。
○補植用置き苗が発生源となる場合が多いので、これらの処分を徹底する。
○窒素肥料が多いと発病が助長されるため、窒素肥料の施用量を守る。
○冷水の入るところでは発病しやすいので、水温を高める工夫をする。



バナースペース

お問合せ先

[稲・麦・大豆関係]
鳥取県病害虫防除所
〒680-1142 鳥取市橋本260
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Mail: boujyot(at)titan.ocn.ne.jp
※(at)は @ に置きかえて下さい
もしくは
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(Fax) 0857-53-0723

[果樹・野菜関係]
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(Fax) 0858-37-4822