イネ・イネミズゾウムシ
被 害
成虫による葉の食痕
幼虫による被害
(左:健全株、右:被害)
発生生態
ア.虫の特徴
成虫(体長:約3mm)
幼虫(体長:8〜10mm)
イ.発生消長
ウ.発生しやすい条件
・周辺に越冬場所である山林あるいはイネ科の雑草地がある。
・3〜5月上旬が高温で経過すると成虫の活動時期が早くなり、とくに田植時期の早いものに集中して飛来してくるため、被害が大きくなる。
発生予察方法
ア.調査時期・場所
時期:5月中旬〜6月下旬
場所:畦ぎわより2m入った所から
25株で2カ所(右図を参照)
イ.調査方法
連続25株で2カ所、計50株の成虫数を調査する。
調査結果の診断と防除
防除方法
ア.発生調査に基づく防除法
調査結果の診断により防除が必要と診断されたら、直ちに登録薬剤を散布する。
成虫による被害は畦ぎわに集中する場合が多いので、「スポット散布」による防除も可能である。
なお、ほ場の中心部まで成虫の発生がみられる場合には全面散布する。
イ.予防防除及び耕種的防除法
(ア)予防防除
育苗箱施用剤による防除効果が高いので、とくに例年被害の多いほ場では、この防除方法を組み合わせるとよい。
(イ)耕種的防除
・活着後は深水にせず、根を健全に育てる。
・窒素多用は避ける。