ナシ・ 黒星病
被 害 及 び 病 徴
幼果の発病
花そう基部の病斑
葉の発病(春型病斑)
葉の発病(秋型病斑)
発 生 生 態
ア.伝染源
前年の病落葉と芽りん片病斑が伝染源となる。
イ.発生消長
ウ.発生しやすい条件
開花期に降雨が多く、その後15〜20℃の低温が続く場合。
発生予察方法
ア.調査時期・場所
時期:3月上〜中旬の休眠期
場所: ナシ園
イ.調査方法
腋花芽のついた徒長枝10本を選び、
芽りん片病斑の形成を調査し、病芽率を求める。
芽りん片病斑
調査結果の診断と防除
防除方法
ア.発生調査に基づく防除法
休眠期に腋花芽の病芽率が3%以上で、開花〜落果期が低温で降水量が多い場合は、落果期の防除を徹底する。
イ.予防防除及び耕種的防除法
(ア)病芽の除去
休眠期に病芽を除去し、園外に持ち出して土中に埋めるか、焼却する。
(イ)病落葉の除去
落葉終了後に、園外の落葉をかき集め、溝を掘って土中に埋めるか、焼却する。
使用薬剤については、各地区の防除暦等を参考とする。なお、農薬登録情報は農林水産省のホームページより確認できる。