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TEL. 0857-53-1345

〒680-1142 鳥取市橋本260

ナシ・カメムシ類kamemushi

ナシ・カメムシ類

被 害

幼果期の吸汁痕写真

幼果期の吸汁痕

収穫前の吸汁痕写真

収穫前の吸汁痕

発 生 生 態

ア.種 類
チャバネアオカメムシ成虫写真

チャバネアオカメムシ成虫

クサギカメムシ成虫写真

クサギカメムシ成虫

アオクサカメムシ成虫写真

アオクサカメムシ成虫

イ.発生消長
カメムシ類発生サイクル

ウ.発生しやすい条件
○スギ及びヒノキのきゅう果が主な増殖源である。
○クサギカメムシは主に家屋内や樹皮下で越冬するので、ナシ園の付近に家屋(小屋)があると、越冬虫による被害を受けやすい。
○チャバネアオカメムシは主として常緑広葉樹の落葉下で越冬する。
○春から夏にかけては、山野の自生するサクラ、クワ、キリ、ヤマモモ、コブシ、ヒイラギなどにも生息する。
○夏から秋にかけては、キリ、コブシ、キササゲ、サンゴジュなどにも生息する。

発生予察方法

ア.調査時期・場所
○越冬調査(12月〜2月)
クサギカメムシ ……… ナシ園内簡易小屋(カメムシトラップ小屋)
チャバネアオカメムシ…山林の落葉下
○生育期調査
@ 5月〜7月 … ナシ園周辺の指標植物上
A 6月〜7月 … スギ、ヒノキのきゅう果量

イ.調 査 方 法
○越冬密度調査
@ クサギカメムシ
簡易小屋トラップを作製し、この中にわらや肥料袋
(紙袋)をつめ、ナシ園外周に設置する。

A チャバネアオカメムシ
山林の落葉30g/地点を集めて持ち帰り、
フルイでふるうことにより越冬虫数を調査する。
カメムシトラップ小屋写真

カメムシトラップ小屋

調査のポイント図

○生育期の密度調査
@第1回調査
5月上旬〜中旬 : ナシ園周囲のナシ樹10を選び、樹上のカメムシ成虫の有無を調査する。
ナシ園周囲のナシ樹5を選び、被害果実の有無を調査する。
A第2回調査
7月中旬〜下旬 : 調査は@と同じ。
耳寄り情報表

調査結果の診断と防除

カメムシ類診断フローチャート

防除方法

ア.発生調査に基づく防除方法
防除が必要と診断されたら薬剤防除を行う。使用薬剤等については各地区の防除暦や県作成の主要農作物病害虫防除暦等を参考に選定する。なお、農薬登録情報については、農林水産省のホームページより確認できる。

イ.予防防除及び耕種的防除法

○耕種的防除
ナシ園内の作業小屋等を清掃する(クサギカメムシ対象)。

○物理的防除
@防虫網
・網目4o以下の防虫網をかけることにより、カメムシはもとより、あられなどの気象害も完全に防止することができる。

A袋かけ
・袋かけすることによってカメムシの被害をほぼ完全に防ぐことができる。

B忌避灯
・チャバネアオカメムシは黄色蛍光灯(防蛾灯)を設置することである程度の被害軽減が可能であるが、他のカメムシには効果がない。
・夜温が低下する秋季には昼間の加害が増加し、忌避効果が発揮できない。

耳寄り情報と予察灯写真



バナースペース

お問合せ先

[稲・麦・大豆関係]
鳥取県病害虫防除所
〒680-1142 鳥取市橋本260
(Tel) 0857-53-1345
Mail: boujyot(at)titan.ocn.ne.jp
※(at)は @ に置きかえて下さい
もしくは
鳥取県農業試験場 環境研究室
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(Fax) 0857-53-0723

[果樹・野菜関係]
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(Tel) 0858-37-4211
(Fax) 0858-37-4822