らっきょう・灰色かび病
被 害
葉先枯れ症状(病徴写真を参照)は白色疫病と似ており、注意が必要。灰色かび病は枯死した葉に胞子を形成する。
発 生 生 態
ア.病 徴
イ.発生消長
ウ.発病しやすい条件
○4月が高温で5月に雨が多いと発病が多く、5月に低温であれば発病は更に多くなる。
○日陰になるような畑、多湿なところに発病が多い傾向がある。
○白色疫病の発病が多いと、灰色かび病が多発しやすくなる。
○茎葉が過繁茂しているほ場では発病しやすい。
発生予察方法
ア.調査時期・場所
調査時期 :3月下旬〜5月下旬 :概ね10日ごと調査
場所 : 本ぽ
イ.調査方法
ほ場全体で10地点を選び、1地点5株につき発病調査を行う。
調査結果の診断と防除
防除方法
ア.発生予察に基づく防除法
発生し始めると急速に広がるので、早期発見、早期防除に心がけ、薬剤を散布する(散布時には必ず展着剤を加用する)。使用薬剤については、地区の防除暦や県作成の主要農作物病害虫防除暦等を参考とする。なお、農薬の登録情報は刻々と変わるので注意が必要。最新の登録情報は農林水産省ホームページより確認できる。
イ.予防防除及び耕種的防除法
(ア) 多肥料、特に窒素肥料の過多を避ける。
(イ) 種球を灰色かび病発生ほ場から採取すると、ほ場を汚染される恐れがあるため、健全ほ場のものを使用する。
(ウ) 収穫残さを焼却する等、ほ場の衛生管理を徹底する。