スイカ・アブラムシ類
被 害
葉の縮れ
排泄物による果実のべたつき
そのほか、アブラムシ類によってウイルス病が伝搬される。
発 生 生 態
ア.種 類
ワタアブラムシ(濃緑色)
ワタアブラムシ(褐色)
ワタアブラムシ(黄色)
イ.発生消長
ウ.発生しやすい条件
○ハウス栽培では、アブラムシが進入すると急激に増えやすい。
発生予察方法
ア.調査時期・場所
スイカほ場 : 5月上旬〜収穫前
イ.調 査 方 法
○手順(7日間隔で調査)
@ 葉の巻きと葉の照りの有無
トンネルの換気を行う際に、全ての株を大ざっぱに眺めて新葉が巻いているかどうか、葉にアブラムシの排泄物による照りがないかどうかみる。
A 葉裏へのアブラムシの寄生の有無
ほ場内でほぼ等間隔に5畝決める。
1つの畝についてほぼ等間隔に5株を選ぶ。
1株当たり株元の4葉を無作為に選んでアブラムシの寄生の有無を調査する。
調査結果の診断と防除
防除方法
ア.発生調査に基づく防除法
○防除と診断されたら直ちに薬剤防除を行う。
○散布7日後以降防除と診断されたら別の殺虫剤を薬剤を変えて順番に散布する。
○使用薬剤については、地区の防除暦や県作成の主要農作物病害虫防除暦等を参考とする。なお、農薬の登録情報は刻々と変わるので注意が必要。最新の登録情報は農林水産省ホームページより確認できる。
イ.予防防除及び耕種的防除法
(ア) アブラムシの増殖源やウイルス病の伝染源となるほ場周辺の雑草を除去する。
(イ) ハウスの換気部分を寒冷紗被覆することによってアブラムシの飛び込みを少なくする。
(ウ) シルバーテープをトンネルの被覆資材の上に設置することによってアブラムシの飛来を少なくする。
(エ) スイカの畝の周りにライ麦などを栽培し、アブラムシの飛来をしゃ断する。