野菜類を食害するチョウ目害虫
野菜類を食害するチョウ目害虫(蛾の仲間)は種類が多く、それぞれ発生生態や使える登録農薬も異なります。まずは、虫の種類を調べてから、防除対策を立てましょう。
ヨトウ類
ハスモンヨトウ
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【卵塊】
多くの野菜類や果樹にも発生し、多発年には非常に大きな被害をおよぼします。
主に葉裏に、ラクダ色の毛が付いた卵塊を産みます。 |
【卵塊】
割ってみると、中にはたくさんの卵が。
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【若齢幼虫】
若齢幼虫の内は集団で食害しています。体の側面に一対の黒い模様が見えます。 |
【老齢幼虫】
さなぎになる手前の幼虫は体長約6cmにもなります。 |
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ヨトウムシ
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【若齢幼虫】
ハスモンヨトウと同じく、若齢幼虫の内は集団で食害します。ヨトウムシの卵塊は毛が付いていないので見分けることができます。
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【老齢幼虫】
色は茶色、黒、緑など様々です。
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シロイチモジヨトウ
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【成虫】
フェロモントラップで捕殺された成虫(体長約1.2cm) |
【幼虫】
ネギに産卵された卵塊。毛の色が白い。
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【被害】
ネギ類で被害が多い。卵から孵化した幼虫はすぐに葉の内部に入ってしまうため防除が難しい。
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【若齢幼虫】
まだ葉の内部に入らず、表面をかじっています。
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【老齢幼虫】
老齢幼虫は黒〜緑と個体差がある。これは緑色
タイプ。体長約4cm
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モンシロチョウの幼虫(アオムシ)
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【モンシロチョウ幼虫】
一般にアオムシと呼ばれています。
単独で食害しますが、老齢幼虫になると、食害量は多くなります。
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【寄生蜂に寄生されたアオムシ】
ほ場では、時々、寄生蜂に寄生された個体も見られます。写真は寄生蜂の幼虫がアオムシの体内から脱出して繭を作ったところです。 |
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オオタバコガ
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【成虫】
非常に広食性の害虫で、果菜類や結球する野菜、花などでは被害が大きくなります。
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【若齢幼虫】
短い毛が生えているのが特徴です。
体長約1.5cm(写真は拡大してある) |
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【老齢幼虫】
色は個体差が見られる。体長約4cm
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【スイカを食害するオオタバコガ幼虫】
様々な農作物を食害し、果実では穴をあけて中に入ることも多い。
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タマナギンウワバ
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【若齢幼虫】
様々な野菜類を食害する広食性の害虫です。
1粒ずつ産卵し、単独で行動します。
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【老齢幼虫】
体長約4cm
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コナガ
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【成虫】
アブラナ科野菜に好んで産卵する小さな蛾です。 春と秋に多く発生し、アブラナ科野菜の主要害虫となっています。体長約7mm |
【成虫】
フェロモントラップに誘殺されたコナガ
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【幼虫】
体は小さいですが、多発すると葉はかすり状となり、被害が大きくなります。
ブロッコリーでは花蕾の中に入って著しく商品価値を落とします。体長約7mm |
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ハイマダラノメイガ
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【幼虫】
アブラナ科野菜の苗などの芯を食べるため、生育初期に多発すると被害は非常に大きくなります。
ダイコンシンクムシとも呼ばれます。体長約1cm |
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