葉いもち見つけ方と類似症状
葉いもち見分け方
特徴 体長13〜18mm。体色は暗褐色。年1〜2回の発生を繰り返す。
生態 ダイズなどのマメ類やナシ、カキ、ミカン、ウメ、モモ、リンゴなどの果実を吸収する。家屋や樹皮の間で成虫越冬。
特徴 体長11mm内外。体は光沢のある緑色で、茶褐色の翅を持つ。年1〜2回の発生を繰り返す。
生態 寄生植物は主にサクラ、クワ、ヒノキ、スギなどで、好適なえさを求めて様々な植物を移動する。時に、ナシ、カキ、ブドウ、ミカン、ウメなどの果実を加害する。落葉下で成虫越冬。
特徴 体長14〜17mm。体色は全体的に光沢のある、鮮やかな緑色。
生態 主にキリ、クワ、スギなどの樹上で生活。時に、ナシ、カキ、ミカン、ウメ、モモなどの果実を加害する。常緑樹の樹冠内で成虫越冬。
特徴 体長14〜17mm。体色は全体的に光沢のある、鮮やかな緑色。
生態 主にキリ、クワ、スギなどの樹上で生活。時に、ナシ、カキ、ミカン、ウメ、モモなどの果実を加害する。常緑樹の樹冠内で成虫越冬。
形態はツヤアオカメムシによく似ているが、肩の突出がやや大きい。
被害全景(食害されて、花がほとんど見られない)
被害株(葉を食い尽くされて、茎だけになっています)
被害の部分拡大
幼虫の加害の様子(緑色の青虫みたいな幼虫です)
既に繭(まゆ)を作っていました
現在、本県で発生しているコナジラミ類は、オンシツコナジラミがほとんどです。しかし、近年、海外侵入タイプのタバココナジラミの発生が全国的に問題となっっており、本県でも平成17年に、一部ほ場で発生が確認されました。
この新タイプは、寄主作物が非常に幅広く、多発すると排泄物によってすす症状を引き起こすだけでなく、トマト黄化葉巻病の病原ウイルスを媒介することがわかっています。また、複数の試験結果から、薬剤感受性の低下が指摘されており、本県でも今後の発生状況を注視しているところです。
トマトの葉にとまっているタバココナジラミ(大きさ約1mm)
オンシツコナジラミとタバココナジラミはとても小さいため(大きさ約1mm)、肉眼で見分けることは難しいですが、ルーペなどを使えば見分けることは可能です。もし作物の葉裏に幼虫(さなぎ)がいれば、こちらで見分ける方が確実です。
成虫の場合【オンシツコナジラミ成虫】
羽を閉じた状態で真上から見ると、
三角形に近い形状。
羽の間からは胴体が見えない。
【タバココナジラミ成虫】
やや小型で、真上から見ると、
楕円に近い形状。左右の羽の間から、
胴体が見える。体は黄色みが強い。
【オンシツコナジラミ幼虫】
4齢幼虫(さなぎ)になると、見分け
やすくなる。体色が白っぽく、毛状の
突起が見える。体に厚みがあり、
コロッケの様。
【タバココナジラミ幼虫】
全体に黄色っぽく、表面には
毛がなくなめらか。
やや平べったい形状をしている。
タバココナジラミの発生が疑われる場合は、すぐに最寄りの指導機関や、病害虫防除所に連絡してください。
野菜類を食害するチョウ目害虫(蛾の仲間)は種類が多く、それぞれ発生生態や使える登録農薬も異なります。まずは、虫の種類を調べてから、防除対策を立てましょう。
ハスモンヨトウ ヨトウムシ シロイチモジヨトウ アオムシ オオタバコガ タマナギンウワバ コナガ ハイマダラノメイガ【卵塊】
多くの野菜類や果樹にも発生し、多発年
には非常に大きな被害をおよぼします。
主に葉裏に、ラクダ色の毛が付いた卵塊を産みます。
【卵塊】
割ってみると、中にはたくさんの卵が。
【若齢幼虫】
若齢幼虫の内は集団で食害しています。
体の側面に一対の黒い模様が見えます。
【老齢幼虫】
さなぎになる手前の幼虫は体長約6cmにもなります。
【若齢幼虫】
ハスモンヨトウと同じく、若齢幼虫の内は集団で
食害します。ヨトウムシの卵塊は毛が付いて
いないので見分けることができます。
【老齢幼虫】
色は茶色、黒、緑など様々です。
【成虫】
フェロモントラップで捕殺された成虫(体長約1.2cm)
【幼虫】
ネギに産卵された卵塊。毛の色が白い。
【被害】
ネギ類で被害が多い。卵から孵化した幼虫はすぐに
葉の内部に入ってしまうため防除が難しい。
【若齢幼虫】
まだ葉の内部に入らず、表面をかじっています。
【老齢幼虫】
老齢幼虫は黒〜緑と個体差がある。これは緑色タイプ。
体長約4cm
【モンシロチョウ幼虫】
一般にアオムシと呼ばれています。単独で食害
しますが、老齢幼虫になると、食害量は多くなります。
【寄生蜂に寄生されたアオムシ】
ほ場では、時々、寄生蜂に寄生された個体も見
られます。写真は寄生蜂の幼虫がアオムシの体内
から脱出して繭を作ったところです。
【成虫】
非常に広食性の害虫で、果菜類や結球する野菜、
花などでは被害が大きくなります。
【若齢幼虫】
短い毛が生えているのが特徴です。体長約1.5cm
(写真は拡大してある)ネギに産卵された卵塊。
毛の色が白い。
【老齢幼虫】
色は個体差が見られる。体長約4cm
【スイカを食害するオオタバコガ幼虫】
様々な農作物を食害し、果実では穴をあけて
中に入ることも多い。
【モンシロチョウ幼虫】
一般にアオムシと呼ばれています。単独で食害
しますが、老齢幼虫になると、食害量は多くなります。
【寄生蜂に寄生されたアオムシ】
ほ場では、時々、寄生蜂に寄生された個体も見
られます。写真は寄生蜂の幼虫がアオムシの体内
から脱出して繭を作ったところです。
【成虫】
アブラナ科野菜に好んで産卵する小さな蛾です。
春と秋に多く発生し、アブラナ科野菜の主要
害虫となっています。体長約7mm
【成虫】
フェロモントラップに誘殺されたコナガ
【幼虫】
体は小さいですが、多発すると葉はかすり状
となり、被害が大きくなります。ブロッコリーでは
花蕾の中に入って著しく商品価値を落とします。
体長約7mm
【幼虫】
アブラナ科野菜の苗などの芯を食べる
ため、生育初期に多発すると被害は非常に
大きくなります。ダイコンシンクムシ
とも呼ばれます。体長約1cm