[用語の解説]

病害伝染の種類について

植物の病害は糸状菌、細菌、ウイルスなどの病原体の伝染によって生じる。伝染の種類には以下のようなものがある。

(1) 土壌伝染
・土壌中に存在する病原体や枯葉などの植物の残さで生存し土壌中に混入した病原体が、植物の根毛から感染したり、あるいは雨水や土寄せ作業などによって、地上部にはねあがり感染すること。
(2) 種子伝染
・病原体が種子に混入したり、種子の表面に病原体が付着したり、種子内部の組織(胚、胚乳など)に病原体が侵入し、これらの種子を播種することで病害が生じること。
(3) 風媒伝染
・糸状菌の胞子や細菌が風によって植物体上に運ばれ、その後植物組織内に侵入して感染すること。
(4) 水媒伝染
・河水、潅がい水、洪水などによって、病原体が植物上に運ばれ、その後植物組織内に侵入して感染すること。
(5) 昆虫伝染
・アブラムシ、ウンカ、ヨコバイ、アザミウマなどが既にウイルス病に感染または発病している植物を吸汁することによりウイルスを体内に獲得し、健全植物に移動、吸汁する際に病原体が植物に侵入し感染すること。
(6) 接触伝染
・芽かき、摘葉、摘果などの作業によって、既に発病している植物から病原体が器具などに付着し、その後健全植物の作業を行うことで感染すること。