JPP−NETとは
JPP−NETは、農作物の病害虫防除に関する情報を総合的に提供する有料の情報提供サービスです。病害虫防除に関する情報をWEBデータベースとして提供しています。
■提供サービス概要紹介
- ・病害虫発生予察情報
- 国や都道府県が発表する病害虫発生予察情報を「発生予報・その他予察情報」「警報・注意報」「特殊報」に分類し、データベース化しています。特に「特殊報」については、昭和51年まで遡ってデータベース化しています。
- ・病害虫発生現況データ
- 病害虫防除所が調査した病害虫発生調査の現況データや、ウンカ類飛来状況データをデータベース化しています。特に、ウンカ類飛来状況データについては昭和40年まで遡ってデータベース化しています。
- ・発生防除面積
- 農林水産省では主要作物の主要病害虫について、その発生面積、実防除面積、延べ防除面積を都道府県から報告してもらい、都道府県別の統計資料として毎年取りまとめています。これらの統計データをデータベース化しています。
- ・気象情報
- 全国のアメダスデータが利用できます。
- ・BLASTAM いもち病発生時期予測システム
- 発生蔓延を予測するため、いくつかの病害虫では、経験値から法則性を導き出し計算式を作ったシステムモデルが考案されています。その中で稲いもち病の観測を予測するBLASTAMは、多くの都道府県の指導現場で実用に供されています。BLASTAMを稼働させるにはアメダスデータが必要ですが、これを自動で読み込み、手軽にいもち病感染適期が判定できます。
- ・有効積算温度計算シミュレーション
- アメダスデータの温度を用いて有効積算温度の計算を行い、病害虫の発生状況等を予測するシミュレーションモデルです。特定の病害虫に限らず広く利用することを想定しています。
- ・下層ジェット気流グラフ
- ウンカ類やコブノメイガ、アワヨトウなど長距離移動する害虫は、下層ジェット気流と呼ばれる気流に乗って中国大陸方面から飛来侵入します。このため病害虫防除所ではこの下層ジェット気流の状況を常に監視し、飛来に好適な条件が出現するとこれら害虫の飛来侵入に警戒しています。この下層ジェット気流を解析したデータを画像として地図上に表示します。
- ・農薬登録情報
- 日本国内で登録された農薬とその登録内容をデータベース化しています。失効農薬については、1998年以降に失効した農薬については登録失効直前の登録内容を、1998年より前に失効した農薬については登録番号、農薬種類名、農薬商品名、登録会社名、失効日を収録しています。
- ・農薬基準値
- 厚生労働省や環境省が定める農薬の各種基準値(残留農薬基準、環境基準など)をデータベース化しています。農薬名、基準設定作物名などのキーワードから検索できます。
- ・薬剤情報バンク
- 農林水産省が資材費低減の観点から進めている、農薬登録データの活用により都道府県等が防除基準を作成する際の追加データ要求をできるだけ減らす取り組みの一環として、日本植物防疫協会に対して新農薬実用化試験情報の積極的な提供が要求されたことに応えるために整備しました。日本植物防疫協会の新農薬実用化試験成績書と成績概評並びに各薬剤の特性、上手な使い方などの解説資料の大きく分けて2種類の情報を提供しています。