植物防疫ニュース (速報 No.3)
平成15年 7月10日
栃木県農業環境指導センター
イネ 葉いもちの発生に注意しましょう!
本年の葉いもちの発生は、初発が6月第4半旬と平年並みでしたが、発生程度は低い状況でした。しかし、その後天候がぐずつき、7月に入って広域的に葉いもちの発生が見られました。今後、十分な注意が必要です。
表−1 葉いもちの発生状況(7月1,2日調査)
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地区名
|
発病ほ場率(%) |
本 年 |
平 年 値 |
那 須
塩 谷
南那須
河 内
上都賀
芳 賀
下都賀
安 足 |
14.3
30.0
33.3
20.0
25.0
41.7
7.1
0.0 |
10.5
19.0
32.4
20.9
22.8
27.9
6.0
5.8 |
計
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21.8
|
18.3
|
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根 拠
(1)発病ほ場率が21.8%で、特に県中北部で発生ほ場率が高い。(表−1)
(2)BLASTM(アメダスデータを利用した葉いもちの発生予測システム)によると
感染好適日が6月下旬に広域的に出現した日があり、その後も天候がぐずついている。
(3)イネの生育は軟弱気味に生育している。
(4)農業振興事務所から葉いもちの発生が目立つという情報が入ってきている。
対 策
(1)ほ場をよく見回り葉いもちの発生が見られたら、速やかに治療効果のある薬剤
(カスミン、ブラシン等)を散布する。
(2)多発しているほ場では、防除を実施するとともに、穂肥については控える。
詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
Tel(028)626-3086 Fax(028)626-3012