植物防疫ニュース(速報No.5)                        平成16年8月10日
                          栃木県農業環境指導センター
 
 
ハスモンヨトウの発生が目立ち始めました
 
 農試本場におけるフェロモントラップへのハスモンヨトウの誘殺数が7月下旬から増加傾向にあります。また、各地で大豆を中心に若・中齢幼虫の発生が見受けられます。今年の発生は、平年より約25日早く増加していることが特徴です。このことから、大豆や野菜ほ場を見回るなどして、今後の発生の動向に注意し、発生が目立つ場合は早期に適切な防除を行いましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




 
◇◆◇◆◇◆  防 除 対 策  ◇◆◇◆◇◆
 
(1)早期発見、早期防除に努める。大豆、さといも、いちご、各種野菜の発生の有無について注意深く観察する。
 
(2)若齢幼虫は、寄生した葉とともに摘み取り、処分する。
 
(3)発生を認めたら、葉裏や株元に届くよう丁寧に薬剤散布を行う。
 
(4)薬剤感受性の低下している個体群(ハスモンヨトウ)があるので、適用防除剤一覧表を参考にしながら、系統の異なる薬剤を使用し、ローテーション散布を行う
 
(5)雑草などにも生息するので、ほ場周辺の除草に努める。
 
 
主なハスモンヨトウ適用防除剤一覧表
系統
薬剤名
大  豆
く さい
キャベツ だいこん ブロ


リ|
   ほうれんそう い ち ご ト マ ト な  す
IGR剤 ノーモルト乳剤        
アタブロン乳剤    
カスケード乳剤            
合成ピレスロイド剤 トレボンEW                  
BT剤 ゼンターリ顆粒水和剤  
フローバックDF
有機リン剤 オルトラン水和剤            
エルサン乳剤      
カーバメート剤 ラービンフロアブル        
その他 アファーム乳剤            
コテツフロアブル            
トルネードフロアブル        
 
 
  薬剤は使用する前に登録内容を確認し、適正に使用しましょう。
 
◇◆◇◆詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。◇◆◇◆
◇◆◇◆  п@028−626−3086 ◇◆◇◆
 http://www.jppn.ne.jp/tochigi/