5 病原菌の特徴と伝染経路 |
本病の病原菌は細菌であり、高温多湿時に発生しやすい。宿主植物が無くても土壌中や水中で長期間生存し伝染源となる。宿主植物が植付けられるとまず根圏で増殖し、傷口などから侵入して急激に増殖し、典型的な導管病特有の症状を引き起こす。 |
汚染土壌の持込のほか、灌漑水、罹病した種株等で伝搬する。また、管理作業時の傷口などから伝染しやすくなる。 |
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6 感染植物 |
(1)自然感染が確認されている植物 |
ショウガ科作物(しょうが、みょうが、クルクマ) |
(2)人工接種により感染が確認されている植物 |
トマト、ナス、ピーマン、ばれいしょ |
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7 防除対策 |
本病に対する有効な薬剤はないので、下記の耕種的防除に努める。 |
(1)既発生圃場の土壌を未発生圃場に持ち込まない。 |
(2)病原菌は高温多湿を好むので、ほ場の排水をよくする。 |
(3)発病株は感染源となるため、見つけ次第処分する。ただし、引き抜くと隣の株の |
根を傷め、感染を助長するので、周囲の株を傷つけないように注意する。発病株は、 |
ほ場外に持ち出して処分する。 |
(4)連作ほ場で発生しやすいので、イネ科作物などを導入した輪作を行う。また、セ |
ンチュウ類が多発すると発病を助長するので、土壌消毒によるセンチュウ類防除を |
行う。 |
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詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。 |
TEL 028−626−3086 |
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ |