5.ウイルス病

・CaERV(カーネーションエッチドリングウイルス)
・CaLV(カーネーション潜在ウイルス)
・CarMV(カーネーション斑紋ウイルス)
・CNFV(カーネーションえそ斑ウイルス)
・CaVMV(カーネーションベインモットルウイルス)

1.生態と防除のねらい

 我国では数種類のウイルスが知られ、汁液により感染するが、アブラムシによっで感染する種類もある。ウイルス症状として紫斑型、輪点型、じょう斑型などがあり、がく割れ、その他の生
育不良がみられる。
 防除法としては、発病株から採穂せず、またアブラムシ防除を徹底する(アプラムシの項ぺ一ジ参照)。ナデシコからも感染するので、発病したナデシコは除去する。なお、管理作業でハサミ、ナイフなどを使用すると汁液感染するので、注意する。やむを得ず使用する場合は、第3リン酸ソーダ20%で処理した後、水洗して使用する。発病の恐れがあればハウスでは使用しない。無菌苗の管理の際は手や器材をよく洗う。また、アブラムシ防除のため寒冷紗少被覆や薬剤散布を行う。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)無菌苗を用いる。
 ○薬剤防除
 アブラムシ防除を徹底する。
 アブラムシの項参照