野菜に寄生するコナジラミ類
現在、本県で発生しているコナジラミ類は、オンシツコナジラミがほとんどです。しかし、近年、海外侵入タイプのタバココナジラミの発生が全国的に問題となっっており、本県でも平成17年に、一部ほ場で発生が確認されました。
この新タイプは、寄主作物が非常に幅広く、多発すると排泄物によってすす症状を引き起こすだけでなく、トマト黄化葉巻病の病原ウイルスを媒介することがわかっています。また、複数の試験結果から、薬剤感受性の低下が指摘されており、本県でも今後の発生状況を注視しているところです。
トマトの葉にとまっているタバココナジラミ(大きさ約1mm)
タバココナジラミとオンシツコナジラミの見分け方オンシツコナジラミとタバココナジラミはとても小さいため(大きさ約1mm)、肉眼で見分けることは難しいですが、ルーペなどを使えば見分けることは可能です。もし作物の葉裏に幼虫(さなぎ)がいれば、こちらで見分ける方が確実です。
成虫の見分け方
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【オンシツコナジラミ成虫】
羽を閉じた状態で真上から見ると、三角形に近い形状。羽の間からは胴体が見えない。
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【タバココナジラミ成虫】
やや小型で、真上から見ると、楕円に近い形状。左右の羽の間から、胴体が見える。体は黄色みが強い。 |
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幼虫の見分け方
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【オンシツコナジラミ幼虫】
4齢幼虫(さなぎ)になると、見分けやすくなる。 体色が白っぽく、毛状の突起が見える。体に厚みがあり、コロッケの様。 |
【タバココナジラミ幼虫】
全体に黄色っぽく、表面には毛がなくなめらか。やや平べったい形状をしている。
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タバココナジラミの発生が疑われる場合は、すぐに最寄りの指導機関や、病害虫防除所に連絡してください。
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